ヴィンテージ・ファンも納得のアナログ・サウンドをデスクトップで

ここ数年、世界的に盛り上がりを見せているアナログ・シンセサイザー。どんなにソフトウェアが進化しても、本物のアナログならではの厚みのあるサウンドと、実際に手元でつまみを回して音を変化させるという「弄ってる感」は、やはりハードウェアにしかない魅力です。

Roland Boutiqueは、コンパクト・ボディーにACBという独自のモデリング技術によってJUNOやJUPITER、TR、TBといったローランドの名機を再現した人気シリーズ。その最新ラインアップとして登場した「SE-02」は、モデリングではなく純粋なアナログ・シンセサイザー。早速チェックしてみましょう。

Studio Electronicsとコラボ

このSE-02は、アナログ・シンセ・ファンにはお馴染みのStudio ElectronicsとRolandのコラボレーションで生まれたモデルです。Studio Electronicsは、アナログ・シンセの名機中の名機、Minimoogをラックマウントで再現したMIDIMINIで知られるLAの老舗ブランド。言わばアナログ・シンセを知り尽くしたエキスパート集団です。

SE-02も、ちょうどMinimoogを彷彿とさせるような構成になっており、本体の左から3オシレーター、フィルター、アンプというシンセサイザーの基本に忠実なデザインになっています。もちろん単なるMinimoogのコピーではなく、独自の機能や思想が盛り込まれています。

サイズ感は、他のRoland Boutiqueシリーズと同じ。写真でイメージするよりもコンパクトで、重量も1kg以下。Roland Boutiqueシリーズ専用のキーボード・ユニット、K-25mを組み合わせて使うこともできますし、MIDIやCVを使って外部機器からコントロールすることもできます。

本物のアナログ・サウンド

気になるサウンドですが、紛う事なきアナログ・サウンド。ありふれた表現になってしまいますが、コンパクトな見た目からは想像もできないサウンドと言うほかありません。サウンドの太さはもちろん、立体的なサウンドはプラグインでは中々味わうことができません。本体にはスピーカーが内蔵され、単体で音を出すこともできるのですが、試奏の際にはぜひ外部スピーカーで聴いてみてください。シンセが好きな人なら、絶対に欲しくなるサウンドです。

オシレーターは3基構成で、ウェーブ・フォームは三角波、鋸歯状波、矩形波1〜3、三角波+鋸歯状波(OSC1〜2のみ)、反転鋸歯状波(OSC 3のみ)の6種類で、OSC3はLFOとして使用することもできます。またXMODセクションでは、フィルターにOSC2でモジュレーションさせたり、OSC2にOSC3でモジュレーションさせることができます。

フィルター部は24dB/Octとかなり強力で、気持ち良くかかってくれます。フィルターはシンセサイザーのサウンドを決定づける重要なセクションですが、カットオフ周波数を変化させたときの滑らかな挙動は必聴。ちなみにボディー・サイズに比例してつまみも小ぶりですが、操作感はしっかりとしているので思いっきり「グリグリ」できます。

またLFOセクションの充実やディレイ・エフェクト(デジタル)の搭載など、往年のシンセ構成を踏襲しつつも、現代に求められる柔軟性も兼ね備えています。

使いやすいステップ・シーケンサー

また、16ステップのステップ・シーケンサーを搭載しているのもSE-02の大きな特徴。各ステップのボタンを点灯させて入力するという、お馴染みのワークフローで、ステップ・ボタンを押しながらVALUEつまみを回すことで音程が設定できます。音程は音名としてディスプレイに表示されるのでスムーズに打ち込めます。ノートだけでなくゲートやグライド、シンセのパラメーターを打ち込むことができるので、動きのあるサウンドを簡単に作ることができます。

また面白いのがパフォーマンス機能。シャッフルやスケールを設定したり、ステップ・シーケンサーの再生方向を変えて逆再生する。外部機器と連携させたりと必要な機能はすべて揃っている印象です。

シーケンス・パターンは本体に128種類まで保存可能。また最大16パートのパターンや音色を設定できるソング・モードでは、シーケンスをチェインしながらのパフォーマンスにも対応します。

あらゆるシステムにマッチ

リア・パネルを見るとたくさんの端子が所狭しと並んでいますが、この拡張性の高さも驚き。オーディオ・アウトやMIDI入出力はもちろん、外部機器とステップ・シーケンサーやソングを同期させるためのTRIGGER端子や、アナログ・シンセやモジュラーと組み合わせるためのCV、GATE、VCF CV、さらに外部ソースにSE-02のフィルターやディレイをかけられるEXT INPUTまで搭載。

Micro USB端子はMIDIデータに加えてUSBオーディオ・インターフェイスとして動作するので、DAW上に直接レコーディングすることもできます。

パフォーマンスから音楽制作まで、あらゆるシーンで活躍してくれること間違いありません。


■主な仕様

●最大同時発音数:1●プリセット・パッチ:384(128×3バンク)●ユーザー・メモリ−:パッチ:128、パターン:128、ソング:16●発振器:OSC 1、OSC 2、OSC 3(OSC 3はLFOとしても使用可)●ウェーブフォーム:三角波、鋸歯状波、三角波+鋸歯状波(OSC 1、2のみ)、反転鋸歯状波(OSC 3のみ)、矩形波1〜3●エフェクト:ディレイ●電源:ACアダプター●接続端子:PHONES端子:ステレオ・ミニ・タイプ、OUTPUT端子:ステレオ・ミニ・タイプ、EXT INPUT端子:ミニ・タイプ、VCF CV INPUT端子:ミニ・タイプ、CV INPUT端子:ミニ・タイプ、GATE INPUT端子:ミニ・タイプ、TRIGGER IN端子:ミニ・タイプ、TRIGGER OUT端子:ミニ・タイプ、MIDI端子(IN、OUT)、USB端子:USBマイクロBタイプ(オーディオ、MIDI対応)●寸法(W×D×H):300×128×46mm●質量:950g

■販売価格

オープン(実勢価格6万4,800税抜)

■お問い合わせ先

ローランド
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