サウンドの要たるエフェクト・ボードは、ギタリストのこだわりの証! ペダル・ボードを見れば、プレイスタイルやサウンド傾向はもちろん、ギタリストの性格すら伺えると言っても過言ではありません。このコーナーでは皆さん自慢の、こだわりのエフェクト・ボードを紹介します。

今回は特別編。過去20回に渡って紹介してきたボードを振り返ってみましょう。


というわけで、改めて20回分を見直してまず思うのは、みなさん、本当に工夫しているなあ、ということですね。実は、この総集編の企画の前に、「エフェクト・ボード・コミュニティ大賞」なる企画がありまして、“エフェクター密度がすごいで賞”とか、“お金が掛かっているで賞”とかいうやつ(笑)をやってみようかという話になっていました。まぁ、訳あってボツになってしまったのですが、十人十色ならぬ、115人115色で、まさに全員が“アイディア賞”、思いもよらない発想の数々に、感心しきりの20回でした。

当初はベースとなるボード自体の自作がこれほど多いとは思っていませんでしたし、ケーブルやプラグに対する並々ならぬこだわりやレイアウトの工夫など、エフェクター本体以外の部分にも、実に手が掛けられていて、“エフェクター・ボード”が主役のコーナーをきちんと成り立たせてくれました。個々の例を挙げているとキリがないのですが…まぁ、いいや(笑)。

例えば、持ち運びのハンドルをボードの短辺側に付けるというものなどは、かなりなるほどなアイディアでしたし、うまくボードに収めるためなら、エフェクターは横向きでも逆さまでも構わないという事例が想像以上に多かったのは、ある種のカルチャー・ショックでした(笑)。また、自作ボードには、もれなく取っ手付きというのも、もちろん実用上有効なのですが、示し合わせているようで面白かったです。

また、ボード全体を見ると、その人の性格まで垣間見えているようで興味深かったというのもあります。エフェクターはしっかり固定、ケーブルもきっちりまとめて仕上げてあると、きっと几帳面な性格なんだろうなとか、ケーブルがごちゃごちゃで、このまま載せちゃっていいの?というものはB型かO型だろうか?などと想像しながらの原稿書きは、とても楽しいものでした。

もちろん勝手な想像でありまして、それは、ボードはきっちり几帳面、しかし部屋はごちゃごちゃ、整理整頓が大の苦手なB型の私自らが一番よく分かっておりますです、ハイ(笑)。

まぁ、仕事で作るボードがごちゃごちゃでは、お話になりませんが…(爆)。あと、個性的なボードということで、イルミネーションとしてボードが光ったり、ラインストーンやリボンで、きらきらデコられていたりと、遊び心満載のボードもありましたね。もちろん精錬実直、機能性のみを追及した清々しさすら感じるボードも多かったことを忘れてはいけません。当たり前ですが、あくまで音を出すためのエフェクター・ボードですからね(笑)。もっとも、私自身がエフェクターとはまったく関係の無いところで脱線しまくっていたという話が無いでもないような、あるような(爆)。

さて、機材関係についても少し見ていきましょうか。何よりもまず思うのは、ループ・プログラマがここまで普及することになろうとは、20年前(笑)には想像もできなかったなあ、ということですね。学生時代、ディップSW式のループ・プログラマを自作したことは、いずれかの回で書いたと思いますが、当時は現在のように汎用で使える市販の製品はほとんど無かったはずで、プロの機材紹介でも、ループ・システム系の機材はエンジニアの手作りが多く、また、ループ・セレクターというよりはノック・ダウン(複数のエフェクターを1つの筐体にまとめる)が主流だったように思います。

そんな状況ですから、雑誌の機材紹介のコーナーに載っている、ボブ・ブラッドショウやピート・コーニッシュなどのシステムの記事を頼りに(インターネット(WWW)がやっとこさ登場した時代ですからね!)、自作に挑戦、または、デンキに詳しい友人に「こんなの作ってよ!」と部品代+αで作ってもらった、なんて話を結構聞いたものでした。

先のループ・プログラマは4系統のもので、幾ら費用が掛かったかは覚えていませんが、少なくとも、現在4〜5万円で手に入る一番低価格なクラスの製品の方が機能・性能的に確実に上なのは確かですから(苦笑)、本当に良い時代になったものです。あとは、ブティック系ブランドの盛況ぶりも想像以上でした。安いものでも、大手メーカーの製品に比べれば高価ですし、入手性も良いとは言えない状況のものも多いですが、音へのこだわりと、やはり記事中でも書きましたが、インターネットの普及により情報が手に入りやすくなり、個人輸入の敷居も下がったこと、同じ理由でマイナーな製品でも国内の扱いが増えたことも大きな要因でしょうね。

それにしても、星の数ほどある(大袈裟ではなく!)エフェクターの中から、“その”1台を見つけ出す、みなさんのアンテナの張り具合には関心してしまいます。

そして、個人的にとても嬉しかったのが、自作機材の搭載例がそこそこの数あったということですね。前回も書いた「楽器ジサカー」の増加で、秋葉原の電子パーツ屋がギターやエフェクター用のパーツを置くようになったのですから、これはもう、「姉さん、事件です」てなもんで(また若者に通じないネタを出してしまった…)ごく少数の限られた人の趣味という枠を超えていることの証明ですよね。

この流れが今後どんどん加速していくことを願ってやみません。現在は、やはりセレクター系やダイナミクス系のもので、いわゆる定番モノのコピーや製作記事の紹介されている機材が多いですが、いずれは完全オリジナル・エフェクターやこんなものまで!?というのが出てくることを期待していますし、ゆくゆくは、オール自作機材のボードなんていうのを紹介する日が来て欲しいものですね。

というわけで、このように総集編などを書いていると、なんだか最終回のような気がしてきてしまったりするのですが、違いますよ!来年も続きます!(たぶん)。ですので、今後とも、引き続き応援宜しくお願いします。


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