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コルグのシンセサイザー「microKORG」と言えば、レトロなデザインと、その見た目からは想像できない本格的なシンセ・サウンドで人気を集める、ミニ鍵盤シンセサイザーの定番モデルです。発売から10年以上が経った現在でも愛され続けている、同社を代表するシンセサイザーの1つと言えます。そんなmicroKORGの楽しさをさらにパワー・アップしたのが「microKORG S」です。

人気モデルがパワー・アップ

microKORGはアナログ・シンセサイザーのサウンドをデジタルで再現するアナログ・モデリング・シンセサイザーで、microKORG Sでは音源部が大幅にパワー・アップ。従来のモデルからメモリーの容量が倍増されたほか、新しく制作された64種類のプリセットや待望のユーザー・エリアも搭載され、作成したオリジナルの音色をプリセットに上書きすることなく保存できるようになりました。追加されたサウンドはステージ映えする存在感のある音色を中心に、最近の音楽シーンに対応するような最新のサウンドが満載。抜けの良いリードや分厚いベースからエレクトリック・ピアノのようなオケに馴染みやすい音色までが網羅されています。

microKORGの特徴でもあるのが、音色の選びやすさです。「PROGRAM SELECTダイヤルで演奏したい音楽ジャンルを選択する」というわかりやすい操作性が、microKORG Sでもそのまま継承されています。また、お気に入りの音色を8つまでアサインできる「フェイバリット・セレクト機能」を新たに搭載。よく使うプリセットを設定しておけば、ライブでの音色の切り替えを簡単に行えます。

2+1スピーカー・システム

目で見てわかる違いとしては筐体のカラーがステージで映えるホワイトになり、サイド・パネルもメープル素材へと変更されています。オリジナルのmicroKORGは「レトロ」という印象でしたが、新しいmicroKORG Sは「モダン」という言葉がピッタリの、高級感のあるデザインに生まれ変わっています。

見た目ではわからないのですが、ボディー内部にスピーカー・システムを内蔵しているのも新しいmicroKORG Sの大きな特徴となっています。しかも、2発のスピーカーに加えて、重低音を再生するためのウーハーを搭載した「2+1スピーカー・システム」を採用しているのです。

筐体は新たにボックス構造を備えており、スペースを最大限に使用した、余裕のあるボックス容量とバスレフ・ポートを組み合わせることで、内蔵スピーカーとは思えないような迫力のあるサウンドを聴かせてくれます。内蔵スピーカーというと、どうしてもオマケ程度のものが少なくない中、音にこだわって開発された「使える」スピーカー・システムとなっています。本体にスピーカーを内蔵したことで、どこでも演奏を楽しめるというメリットがあるだけでなく、スピーカーの振動が指に伝わることで、演奏時に臨場感を味わえるのも大きな魅力の1つです。しかも、驚くことにスピーカーを内蔵しながらも乾電池駆動に対応。単3乾電池6本で、4時間以上(アルカリ電池使用時)という十分な動作時間が確保されています。

誰でも簡単パフォーマンス

microKORGがヒットした理由の1つに「シンセサイザーに詳しくない人でも簡単にパフォーマンスが行える」という優れた操作性がありました。これはmicroKORG Sにもしっかりと受け継がれています。

音色のエディットはEDIT SELECTノブで操作したいパラメーターを選び、コントロール・ノブを操作するだけ。シンセサイザーにありがちな複雑なメニュー階層はないので、直感的に扱うことができます。サウンドに動きを付けるフィルターも強力です。

さらに、指1本でもフレーズを奏でられるアルペジエーターもスイッチ1つで起動。アルペジエーターのパターンは6タイプ(UP、DOWN、ALT1/2、Random、Trigger)が用意されています。Triggerは発音のタイミングをステップでプログラムできるので、自分のオリジナル・フレーズをアルペジエーター化することも可能です。

microKORGと言えば「ボコーダー」ですが、前モデル同様、本体に接続可能なコンデンサー・マイクが付属。本体のPROGRAM SELECTダイヤルをVOCODERにセットするだけで、すぐに高品位なボコーダー・サウンドをプレイすることができます。外部入力端子は2系統用意されているので、付属のマイクだけでなく、外部プレイヤーやサンプラーなどを接続し、microKORG S上のフィルターやエフェクトで加工するといったパフォーマンスも自由自在です。

即戦力となるサウンドと、音を自在に操るシンセサイザーの面白さを凝縮したmicroKORG Sは自宅からステージまで、あらゆるシーンに最適。ファースト・シンセとしてもオススメです。


■主な仕様

●鍵盤:37ミニ鍵盤(ベロシティー対応)●音源システム:アナログ・モデリング・シンセシス・システム●最大同時発音数:4ボイス●ティンバー数:最大2(レイヤー時)●構成:2オシレーター+ノイズ・ジェネレーター、マルチモード・フィルター(-24dB/oct LPF、-12dB/oct LPF/BPF/HPF)EG ×2、LFO ×2、バーチャル・パッチ ×4●ボコーダー最大同時発音数:4ボイス●プログラム:256(192プリセット+64ユーザー)●エフェクト:モジュレーション・エフェクト(3タイプ:コーラス/フランジャー、フェイザー、アンサンブル)、ディレイ(3タイプ:ステレオ、クロス、L/R)、イコライザー●接続端子:PHONES、OUTPUT(L/MONO、R)、AUDIO IN1 CONDENSER(ミニ・フォーン)、AUDIO IN1 DYNAMIC(標準フォーン)、AUDIO IN2 LINE(標準フォーン)、MIDI IN/OUT/THRU●アンプ/スピーカー:3W/4cm x1、0.5W/3.5cm x2●電源:ACアダプター、単3乾電池 x6●外形寸法(W x H x D):524 × 70 × 232mm●重量:2.5kg

■税抜き価格

6万円

■お問い合わせ先

KORG
メーカーの製品紹介ページ

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