Ibanez / PC32MHCE-NMHレビュー

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本格的な入門モデル

Ibanez(アイバニーズ)は日本を代表する楽器メーカーの1つ、星野楽器が展開するギター/ベース・ブランドです。元々は星野書店の「楽器部」として、1908年に創業した由緒あるメーカーで、特に1980年代のヘヴィメタル・ブームの際にはスティーブ・ヴァイやジョー・サトリアーニ、ポール・ギルバートといった著名なギタリストが同ブランドのギターを愛用したことで、大ヒット。今もなお、ロック系のギタリストに絶大な影響を与えています。

一方で、フュージョンやジャズ系のギタリストからの人気も高く、エレクトリック・アコースティック・ギターの開発・製造にも力を入れてきました。Ibanezのアコースティック・ギターの魅力は基本をしっかりと押さえつつ、随所に散りばめられた「遊び心」ではないでしょうか。この「PC32MHCE-NMH」もデザインを含め、Ibanezらしい個性的な1本と言えます。

個性が溢れるデザイン

本モデルで最初に目を惹くのは、やはり個性的なデザインです。ウッディーな印象が漂うボディーのピックガードの部分にはフレイムメイプル材が埋め込まれています。そして、指板のインレイとの組み合わせがデザイン的なアクセントとなり、木の美しさを感じさせてくれます。高級感もあり、王道のギターとは異なる、モダンでお洒落なデザインが大きな魅力です。

ボディーは抱えやすいグランド・コンサート・カッタウェイ形状です。ナット幅が43mmと細めなのに加え、ネックもナット部で21mm、7フレット部でも22mmと、とても薄めに仕上げられているので、手の小さな女性でもしっかりと握り込むことができるでしょう。  そして、ボディーのトップ、サイド/バックにはサペリ材が使われています。このサペリ材はマホガニーのように豊かで、温かみのある中低音域が特長で、見た目通りのウッディー感が溢れるサウンドを楽しめます。手頃な価格からは考えられないほどに鳴ってくれるので、ジャカジャカとギターをかき鳴らすと本当に気持ちが良いです。

なお、本モデルはサドルに埋め込み型のピックアップとプリアンプを搭載したエレクトリック・アコースティック・ギターです。アンプやPAにつなげば、ライブでもバンドの楽器に負けない音量で演奏することができます。そのプリアンプはIbanezオリジナルの「AEQ-2T」を採用。「VOLUME」「TREBLE」「BASS」という3つのコントロールで、シンプルに音作りが行えます。チューナーも内蔵されているため、ボタンをONにするだけで、本体でチューニングができるのも便利。ピッチはプリアンプ・コントロール部のLEDで確認することができます。

ビジュアル、サウンド、使い勝手の良さを高いバランスでまとめ上げた本モデルは価格も手頃なので、初めてのアコースティック・ギターに最適です。

ボディーに埋め込まれたピックガードがアクセントです

プリアンプを搭載。ライブで使いやすいエレアコ仕様です

ストラップを付けて演奏する場合は、このように見えます


■販売価格:2万7,600円前後(税別)

■お問い合わせ先:星野楽器販売
メーカーの製品紹介ページ


 

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