Taylor / A12e レビュー
- 2018/12/21
- 製品レビュー
高いシェアを誇るギター
アメリカのアコースティック・ギター界でトップクラスのシェアを誇るギター・ブランドがTaylor(テイラー)です。サウンドの質はもちろん、弾きやすさやプレイアビリティーの高さ、そして、豊富なラインアップを誇ることで知られています。
そんなTaylorがスタートしたのは1974年。ギターに使う木材の選択や加工、仕上げなどの細部に至るまで、熟練技術者のノウハウと最新のテクノロジーを組み合わせる独自の生産工程がTaylorの特長で、これまでに数多くの特許を取得していることでも有名です。
テイラー・スウィフトやジェイソン・ムラーズ、ザック・ブラウンといった現代の人気アーティストが数多く愛用しており、名実共に世界最高峰のアコースティック・ギター・ブランドの1つです。
楽しさを追求したアコギ
エントリー・グレードの100シリーズから厳選した木材を使った傑作品の900シリーズ、マスター・ビルダー、小型ボディーのベビー・シリーズまで、膨大なラインアップを誇るTaylorですが、弾き心地の良さを追求し、「ビギナーでもストレスなく楽しく弾けるフルサイズ・ギター」というコンセプトで開発されているのがAcademyシリーズの「A12e」です。
木材に目を向けると、トップ材はシトカ・スプルース、サイド/バックにはレイヤード・サペリを採用。マホガニーのネックにエボニーの指板が組み合わされています。
手に持って、まず感じたのは収まりの良さです。アコースティック・ギターはどうしてもボディーに厚みがあるため、初めて触れる人やエレキ・ギターを弾き慣れている人にとっては、まず慣れることが求められますが、A12eではちょうど肘が当たる部分が斜めにカットされており、自然に抱えることができます。バレー・コードも無理なく弾くことができるので、弾けるから楽しい。楽しいから、ついつい弾いてしまう。弾くからうまくなる…という製品のコンセプト通りのギターに仕上がっています。
Taylorらしいクリアで煌びやかなサウンドは健在で、現代的な楽曲によくマッチします。A12eにはピックアップ・システムが内蔵されていますが、ライン出力した時のサウンドもクセがなくスッキリとしているので、アコースティック・アンプやエフェクターを使ってサウンドを加工すれば、どのようなジャンルの曲にも対応できるでしょう。この価格でTaylorギターを手に入れられるというのは嬉しいですね。
また、プリアンプを搭載しており、トーンのコントロールで好みの音質に調節することが可能。クロマチック・チューナーも内蔵しています。初心者から熟練者まで、幅広い層のプレイヤーが安心して演奏を楽しむことができる1本です。
■販売価格:11万円(税別)
■お問い合わせ先:山野楽器
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