JBL PROFESSIONAL / 3 Series MkⅡ
- 2018/5/30
- 新製品ニュース
3 Series MkⅡは、定評ある「LSR 3 Series」のドライバーに改良を施し、再現性能が大幅に進化しています。低域ドライバーは、磁気構造を見直すことでボイスコイルを取り巻く磁界の歪みを改善し、より正確なピストン運動を実現。入力信号から振動への変換精度が高まり、原音を極めて忠実に再現可能になりました。パワー・コンプレッション(実効感度の低下)も少なく、大音量を連続して再生しても音質の変化を最小限に抑えます。また、高域ドライバーは、ボイスコイルの冷却と制動の二役を担う磁性流体を採用しています。その磁性流体を徹底的に分析し、ボイスコイルを適切に制動しながらも、入力信号に対する動作を妨げない粘度に再調整。立ち上がりの鋭い音や微細な音の変化も一層精確に再現できるようになりました。高磁力のネオジム磁石とあいまって、明瞭なサウンドを出力します。さらに、各ドライバーの性能を最大限に引き出すため、4次リンクウィッツ・ライリーのアクティブクロスオーバーと高効率のクラスDパワーアンプを組み合わせたバイアンプ駆動を採用しています。
3 Series MkⅡは、JBL独自の技術を惜しみなく投入し、正確なモニター性能を提供します。高域には、最上位スタジオモニター「M2」のために開発した、イメージコントロールウェーブガイドを搭載しました。音像の再現に優れ、スピーカーの外側に延びるほどの広いステレオ音場を再生します。中央の音像はこれまでになく明確になり、音場の奥行きや音像の大きさを的確に把握できます。細部の描写能力も高まり、高密度のミックスの中でも音源の微妙な変化や音場の空気感をエンジニアに伝えます。リスニングポイントが広いため、スピーカーの軸外でも音質やバランスを正確に決定可能です。また、設置する部屋の形状や容積が異なっても優れたモニター性能を発揮できるようLSR(Linear
3 Series MkⅡは、便利な機能を多数搭載しています。入力端子はXLRと標準フォーンジャック(3P)を装備し、入力感度も+4dBuと-10dBVから選択できます。また、高域(4.4kHz)に±2dB、低域(50Hz)に-1.5dBまたは-3dBのシェルビング・フィルターを適用するEQスイッチを装備。設置環境や用途に応じて周波数特性を微調整できます。出力音量の調整つまみは21段のクリック付きで、設定の再現が容易です。各ドライバーには防磁対策が施されており、周囲の機器に影響を与えません。
■仕様
305P MkⅡ | 306P MkⅡ | 308P MkⅡ | |||
周波数レンジ(-10dB) | 43Hz~24kHz | 39Hz~24kHz | 37Hz~24kHz | ||
最大音圧レベル(1m、Cウェイト) | 108dB SPL | 110dB SPL | 112dB SPL | ||
ドライバー構成 | LF | 5インチ(127mm) | 6.5インチ(165mm) | 8インチ(203mm) | |
HF | 1インチ(25mm) | ||||
クロスオーバー周波数 | 1,725Hz | 1,425Hz | 1,800Hz | ||
パワーアンプ | 41W×2、Class D | 56W×2、Class D | |||
入力 | 端子 | XLRまたは標準フォーン(3P) | |||
入力感度(-10dBV、1m) | 92dB SPL | ||||
最大入力レベル(+4dBu) | +20.3dBu | ||||
電源 | AC100V、50/60Hz | ||||
寸法(W×H×D、除突起部) | 186×298×242mm | 222×360×266mm | 252×417×300mm | ||
質量 | 4.7kg | 5.9kg | 8.1kg | ||
付属品 | ゴム足×4(1シート)、電源コード、和文取扱説明書 |