KORG / EK-50 レビュー

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すぐに良い音を楽しめる

日本を代表するシンセサイザー・メーカーとして、幅広いユーザーに愛され続けているKORG。「エンターテイナー・キーボード」という新しい発想で、キーボードの演奏をもっと楽しく彩ってくれるのが「EK-50」です。

まずキーボードで最も重要な音色は合計702種類を収録。ピアノ、バイオリン、サックスからシンセ音色まで、どれもKORGらしい煌びやかで、高音質。しかも、どこかで聴いたことのある音ばかり。音色を切り替えながら適当に弾いているだけでも楽しめます。本体には10W +10Wのステレオ・スピーカーを内蔵。PAやキーボード・アンプがなくても迫力のサウンドで演奏が可能です。

ユニークなのが「グランド・ピアノ・ボタン」や「キーボード・セット」といった機能です。キーボードで最も多用されるピアノは専用のボタンが用意され、すぐに選ぶことができます。「操作しているうちに、訳がわからなくなってしまった」という場合でも、このボタンを押すと見慣れた画面に一瞬で戻ってくれる安心の仕様です。

キーボード・セットは4つのパート(アッパー1〜3、ロワー)を1つの組み合わせとして保存されたもので、瞬時にリッチなサウンドを呼び出すことができます。さらに、後述のスタイルやエフェクトの組み合わせを保存しておける「セット・リスト」 は、ライブで使う時に便利に活用できるでしょう。

シンプルでわかりやすく簡単に操作可能。一瞬でピアノの音色を呼び出すこともできます

スタイルで演奏が楽しくなる

練習やちょっと演奏を楽しみたい…そんな時に便利なのが「スタイル」機能です。これは自動伴奏機能のことで、左手で音を押さえるだけでEK-50が瞬時にバックの演奏を奏でてくれます。すごいのが左手で弾いている鍵盤の位置やコードをリアルタイムに反映してくれること。複雑なコードやオンコードもしっかりと検出してくれるので、思った通りの響きを作ることができます。

スタイルは280種類以上を収録し、世界中の音楽ジャンルに対応できます。スタイルの中も、伴奏がシンプルなものから複雑なものまで4つのバリエーションと、イントロやエンディング、フィルといったセクションを用意。バリエーションを切り替えながら演奏すれば、1人でのアンサンブルで1曲を弾ききることも可能です。

練習時にキーボード単体やメトロノームに合わせて弾いても盛り上がらない…。そんな時にスタイルは大活躍してくれるほか、自分の好きな曲を違うジャンルで弾いてみると、また違った楽しみ方ができるでしょう。なお、スタイルはUSBメモリーを使って最大96個まで追加することができます。新しいスタイルは、今後KORGのホームページで公開されていくので、ぜひチェックしてみてください。

EK-50は豊富な伴奏スタイルを収録。練習や曲作りに生かせます

曲作りにも便利

スタイルをもとに音色やテンポが設定された「ミュージック・スタイル」機能もユニークです。「どこかで聴いたことのある、あの曲の雰囲気」を64種類収録。即興での演奏や曲作りに活用できます。

アイデアがまとまってきたら、「ソング・モード」で自分の演奏を記録しておきましょう。ここには12トラック(4鍵盤パート+ 8自動伴奏パート)まで保存ができます。

手頃な価格と、良い音と豊富な機能で音楽を楽しめる、それがEK-50です。

10W+10Wのスピーカーを搭載し、電池駆動にも対応。便利に使えます


■主な仕様

  • 鍵盤:61鍵
  • 音源:ステレオPCM音源
  • 最大同時発音数:64ボイス
  • サウンド:702以上のサウンド、41のドラム・キット(GM互換のサウンド・セット含む)
  • スタイル:280プリセット以上
  • ミュージック・スタイル:64
  • スピーカー・システム:10W+10W
  • 電源:ACアダプター、単3形電池 x 8
  • サイズ:994(W) x 392(D) x 132(H)
  • 重量:7.5kg(譜面立て、電池含まず)

■販売価格:4万8,000円(税別)

■お問い合わせ先:KORG
メーカーの製品紹介ページ


 

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