Roland / JUNO-DS 61 レビュー

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簡単に使えるキーボード

ライブやバンド用のキーボードとして絶大な人気を誇るのがRolandの「JUNO-DSシリーズ」です。その魅力は、「簡単」「軽い」「音がイイ」とバンドのキーボーディストが求める特長をすべて満たしているから。気軽に使える本格モデル。それがJUNO-DSシリーズです。では、3つの項目を細かく見ていきましょう。

まず「簡単」ですが、とにかく操作がシンプルです。中でも印象的なのが音色選び。JUNO-DSには1,200種類以上という膨大なプリセット音色が搭載されているのですが、その中から欲しい音を簡単で素早く見つけ出すことができます。

その秘密がディスプレイの下に搭載された音色選択ボタン。ボタンは「ピアノ」や「キーボード/オルガン」「オーケストラ」といった具合に音色の種類ごとに分けられており、使いたい種類のボタンを押せば、瞬時にその音色に切り替わります。その状態でディスプレイの右側にあるダイヤルを回していけば、音色バリエーションが切り替わっていく仕組みです。

楽器カテゴリーごとに分けられた音色選択ボタンで、音色選びも簡単

このように簡単に音色を探すことができますが、演奏しながら目的の音色に切り替えるのは大変です。そこで活躍してくれるのが、お気に入りの音色を保存しておき、ボタン1つで呼び出せる「フェイバリット機能」です。ライブで演奏する順番に音色を並べておけば、音色切り替えミスも防ぐことができます。

バンド演奏では、鍵盤の上下で違う音色を演奏するスプリットや、2つの音色を重ねて演奏するデュアルがよく使われますが、これも専用ボタンで簡単に設定することができます。しかも、フェーダーを使えば各音色の音量まで瞬時に設定できるので、演奏しながらバランスを取ることもできます。

レイヤー/スプリットや各ボイスの音量調整が一瞬で行えます

さらに、微妙に音程をずらした音を重ねることで分厚いサウンドを生み出せるスーパーレイヤー機能も必見。特にシンセ音色で使うと、バンド・サウンドにも埋もれない強烈なサウンドを簡単に作り出すことができます。

持ち運びも楽々

サイズの大きいキーボードは、持ち運びにも一苦労…。JUNO-DSは、そんな心配も不要です。重量わずか5.3kgという軽量設計で、ケースに入れれば女性でも十分持ち運ぶことができます。また本体は単3乾電池で動かすこともできますから、場所を選ばずに使うことができます。

本体は軽量ながら、しっかりとした演奏感の鍵盤が採用されているのも嬉しいポイント。ボタンやスライダーも操作感がしっかりしているので、確実な操作が行えます。

使いやすく高音質

最後に音色ですが、1,200種類の音色はどれもバンドで使いやすいオーソドックスなものから、シンセ系などは最近のヒット曲で使われている音色まで網羅。ジャンルを問わずに使えるでしょう。特に必須のアコースティック・ピアノやエレピ、ストリングスといった定番音色は非常にリアルかつバンドに埋もれにくい芯のはっきりとした印象です。

また、追加音色ライブラリ・サイト「Axial」から無料で音色をダウンロード&追加できるのも魅力です。本体にはマイク入力も備えられており、リバーブや自動的に音程を修正してくれるオートピッチ、ボコーダーなどハイクオリティーなエフェクトも搭載されているので、弾き語りやコーラスにもピッタリです。

ブラック・モデルの他、76鍵、88鍵モデルもラインナップされています


■主な仕様

  • 鍵盤:61鍵(ベロシティー対応)
  • 最大同時発音数:128音
  • プリセット・メモリー:パッチ 1200 以上、ドラム・キット 30 以上、パフォーマンス 64
  • エフェクト:マルチ・エフェクト:3系統、80種類、コーラス:3種類、リバーブ:5種類、マイク・インプット・リバーブ:8種類
  • 電源:DC9V:ACアダプターまたは充電式ニッケル水素電池単3形(別売)×8
  • サイズ:1,008(W) x 300(D) x 91(H)
  • 重量:5.3kg

■販売価格:7万3,000円前後(税別)

■お問い合わせ先:Roland
メーカーの製品紹介ページ


 

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