Antelope Audio / DISCRETEシリーズ
- 2018/2/26
- 製品レビュー
- Antelope Audio, オーディオ・インターフェイス, 特集記事
世界中のスタジオで導入されているオーディオ・クロックやAD/DAコンバーターなどを手がけるブルガリアのブランド、Antelope Audio。プロ・ユーザーからも絶大な評価を受け続ける同社が、ホームユースに本格参入! 欧米で大ヒット中の次世代オーディオ・インターフェイス、Discreteシリーズが遂に日本に上陸します。
1台ですべてを手に入れる
Antelope Audioは、20年以上に渡ってオーディオ・クロックとアナログ回路デザインを追求してきたブランドです。そのポテンシャルは、国内外のレコーディング/マスタリング・スタジオがこぞって導入している点を見ても明らかです。プロフェッショナルを納得させてきたハイエンド・モデルのサウンドと機能を自宅で再現できるのがAntelope Audioの次世代Thunderbolt / USBオーディオ・インターフェイス「Discreteシリーズ」。
Discreteシリーズには、8系統のマイク・プリアンプを搭載する「Discrete 8」と、4系統のマイク・プリアンプを搭載する「DIscrete 4」の2モデルがラインアップ。両者の違いはチャンネル数とFPGA FXの処理能力だけで、肝心のサウンドや機能面は共通となっています。
ディスクリート・マイク・プリ
シリーズの大きな魅力は、モデル名にもなっているフル・ディスクリートのマイク・プリアンプを搭載している点です。ピュアで生々しいサウンドに定評のあるAntelope。一般的なオーディオ・インターフェイスの内蔵マイク・プリアンプにはICチップが使われていますが、Discreteシリーズでは、レコーディング・コンソールやハイエンド・マイク・プリアンプと同じフル・ディスクリートのマイク・プリアンプを搭載しています。専用機と比べてもまったく遜色のないサウンドを実現しています。
これだけでもすごいのですが、さらにプリアンプ・モデリングまで搭載。真空管、トランス、FET…といった著名ビンテージ・マイク・プリアンプのサウンドを再現することができます(※近日、追加機能としてリリース予定)。
さらに、同社のモデリング・マイク「Edge (ラージ・ダイアフラム)」や「Verge(スモール・ダイアフラム)」と組み合わせると、マイク・モデリングまで使用可能。NEUMANN、AKG、SONYといったビンテージ・マイクのサウンドを完璧に再現します。
FPGAプラグインの魅力
見逃せないのが「リアルタイムFPGAプラグイン」。FPGAというのは書き換え可能な集積回路の一種で、DSPのようなもの(現実には違いますが…)とイメージするとわかりやすいと思います。
FPGA FXでは、有名アウトボードやアンプ・シミュレーターのモデリング・プラグインがCPU負荷やレイテンシーを気にすることなく使用可能。収録されているモデルは、1176や160、1073…など有名モデルを網羅。嬉しいことに、すべて無料で使用することができます。CPUでなくハードウェアに処理をさせることで、サウンドだけでなくつまみを動かした時のサウンド変化といった、手触りの部分まで忠実に再現されているのが特長です。かけ録りも後がけもOKです。
3つの製品バリエーション
Discrete 8とDisrete 4には、それぞれ「Basic FX collection」、「Premium FX Pack」、そしてモデリング・マイクとのお得なパッケージ「Edge+Verge Bundle」の3タイプの製品バリエーションが用意されています。Basic FX collectionとPremium FX Packの違いは、同時に使用できるFPGAプラグインの数。使えるエフェクトの種類は同じなので、ドラム録りなどでたくさんのエフェクトを同時使用したい場合はPermiumが良いでしょう。
Antelope Audio Japanの小長谷氏が語る、Discrete 8の魅力
■販売価格
Antelope Audio / Discrete 8 価格:15万8,760円(税込)〜
Discrete 4 価格:10万9,080円(税込)〜
■お問い合わせ先
Antelope Audio
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