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アナログ・ミキシングのワークフローをDAW上に再現

DAWにアナログの質感を

パソコン1台で音楽制作が完結できるようになって久しいですが、今なお多くのクリエイターやエンジニアを悩ませているのが、デジタル特有のサウンドです。デジタルが悪いというわけではありませんが、コンソールやアウトボードでアナログ・ミックスされた作品に比べると、特有の飽和感があったり、何となく冷たい印象を受けたりと、何か物足りなさを感じてしまう。そんな人も多いと思います。

そんな流れもあってか、アナログ・サウンドを再現するというのが、ここ数年のプラグイン・エフェクトの流行になっています。この「TAPEDESK」も、そんなアナログ・サウンドをシミュレートするためのプラグインです。開発元のOverloud社といえば、ギターサウンド・プロセッサーのTH3やLexiconリバーブを彷彿とさせるBREVERB2などで有名なイタリアのブランドです。最近はコンプレッサーやEQプラグインもリリースしており、モデリング技術の高さが改めて評価されています。

TAPEDESKが、これまでのアナログ再現系のプラグインと大きく違うのが、1プラグインでミキシング・コンソールとアナログ・テープという2つのアナログ・ツールを再現できる点。つまり、デジタル・レコーダーが登場する前のミキシング・ワークフローが1プラグインで再現できるということです。

歴史的名機のサウンドを再現

もちろん、2つのプラグインを組み合わせれば同じ環境を作ることはできます。しかし、TAPEDESKの強みは、2つのプロセッサーを組み合わせた実戦的なプリセットが利用できる点です。実際のミキシング・セッションで設計されたということで、テープ・レコーダーを使ったことがない人でも良い感じのサウンドが簡単に作れるのは見逃せません。

テープ・マシーン部は、イギリスの有名スタジオで使われている2インチ24トラックマシーンをエミュレート。パラメーター・リンク可能なREC/ PLAYBACKに、3段階(30/15/7.5)のテープ・スピード、2段階(NORM/OVER)のBIAS、そしてワウ・フラッター量をパラメーターとしてコントロール。適度なサチュレーションを与えることで、自然に角が取れてテープ独特のコンプレッション感を得られます。

そしてコンソール・セクションでは3台のアナログ・コンソールをシミュレート。ロックやメタル、ポップスで多用され、日本でも数多く導入されたS4000タイプ、パワフルな押し出し感と重心の低さを併せ持った人気ブリティッシュ・コンソールのN80タイプ、そしてミッドレンジに特徴があり、太く甘いトーンが印象的なT88。いずれのタイプにもTOLERANCESスイッチが用意されており、質感を変化させることができます。ミックスにアナログの質感が欲しい! そんなときにピッタリです。


■税抜き価格

オープン(実勢価格:2万3,000円)

■お問い合わせ先

宮地商会M.I.D.
メーカーの製品紹介ページ

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