Greco / GAJ-30P レビュー
- 2018/12/21
- 製品レビュー
本格的な入門モデル
中・上級者も満足の良質なサウンドと演奏感を手頃な価格で実現しているGreco(グレコ)は、海外有名ブランドを取り扱う商社である神田商会が手がける自社のブランドです。1960年にスタートと、とても長い歴史を持つブランドでアコースティック・ギターだけでなく、エレキ・ギターでも有名です。
そんなGrecoの「GAJ-30P」はアコースティック・ギターの魅力をギュッと凝縮した入門モデルです。
まずは簡単なスペックから見ていくと、ジャンボ・サイズのボディーに648mmのスケールを採用したスタンダードな仕様で、ボディー・トップには単板のシトカ・スプルースを、サイド&バックにはサペリ材が使われています。
弾き心地だけでなく、サウンドにも大きな影響を与えるネックはオクメ、フィンガー・ボードとブリッジ部はブラック・ウッドテックが使われています。各部は入門モデルとは思えないほど丁寧に作られており、自然と手に馴染むような弾きやすさが印象的です。
アコギの魅力を凝縮
印象的なのが薄いサテン・フィニッシュの塗装です。一般的なグロス・フィニッシュのような艶はありませんが、木の自然な温もりを感じさせてくれるような、さらさらとした自然な触り心地はサテン・フィニッシュならではの魅力です。単に見た目や触り心地が良いだけでなく、軽いタッチでも非常に良いレスポンスが出せるというサウンド面の特長もあるようです。
カラーも写真のタバコ・サンバーストに加えて、ナチュラル、チェリー・サンバーストの3色から選ぶことができます。
ちなみに、製品にはピックガードが付属しています。ピックガードのあり/なしでも見た目の印象が変わりますし、好みに応じて使い分けることができます。
このGAJ-30Pは独自に設計されたブレイシング・パターンが使われているのですが、それもあってか、非常にパワフルで気持ちの良い鳴りも魅力です。ピッキングすると振動がボディーやネックを伝わって、体に直接響いているかのようなアコースティック・ギターならではの気持ち良さを体験することができるでしょう。
また、パッシブ・タイプのピエゾ・ピックアップが搭載されており、エンド・ピン部分がアウトプット・ジャックになっています。プリアンプはないので、EQなどの調節はできませんが、その分、バッテリーも不要ですし、シールド・ケーブルを挿すだけでアンプやPAから音を出せる手軽さが魅力です。
GrecoのGAJ-30Pは初めてアコースティック・ギターに触れる人でも演奏が楽しめる、そんな1本です。
■販売価格:4万6,000円(税別)
■お問い合わせ先:神田商会
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