MORRIS / G-401 レビュー
- 2018/12/21
- 製品レビュー
時代を作ってきたギター
多くの著名ミュージシャンが愛用することでも知られるMORRIS(モーリス)は、日本を代表するアコースティック・ギターのブランドです。その歴史は古く、1960年代まで遡ります。当時の音楽シーンはグループ・サウンズと呼ばれるロック・グループが人気を集めており、エレキ・ギターがブームになっていました。そんな中で、他社に先がけてアコースティック・ギターの量産をスタートしたのがMORRISの前身であるHotaka(ホタカ)というブランドでした。
1972年にブランド名がMORRISに代わり、人気フォーク・グループ「アリス」とのタイアップもあってMORRISギターの名は広く知られることになりました。その人気は凄まじく、ピーク時には国内販売本数だけで年間146,000本(全世界で33万本)のMORRISギターが販売されたと言いますから、驚きですね。
手軽に使えるスタンダード
もちろんMORRISギターが人気を集めたのは、ギターとしての完成度が高かったからです。そのクオリティーは現代まで受け継がれており、上位モデルはプロ/アマを問わず、多くのギタリストから評価されています。
その品質を保ちつつも、手軽に使えるように生み出されたモデルが「G-401」です。
Gシリーズはフォーク・ブームの時代から多くのギタリストに親しまれてきたMORRIS伝統のシェイプを継承しているシリーズです。ボディー・スタイルはオリジナル・ドレッドノートで、トップにスプルース、サイドとバックはサペリを採用。ナトーのネックにローズウッドのフィンガー・ボードを組み合わせた、スタンダード仕様のアコースティック・ギターです。
フィンガー/ピックやアルペジオ/ストロークなど、様々な奏法やジャンルを問わずに使用でき、繊細な表現からパワフルなコード弾きまで、幅広い用途で活躍してくれます。
G-401はアコースティック楽器としても魅力的なサウンドを聞かせてくれますが、MORRISオリジナルのピックアップ/プリアンプ・システムを搭載し、エレアコとしても使えます。プリアンプは1ボリュームに4バンドのEQ、そして、フィードバックに効果的なノッチ・フィルターまで搭載した本格使用。EQの効きも良いので、楽曲や好みに合わせて音作りが簡単に行えるようになっています。
このプリアンプにはチューナーも内蔵されており、これも非常にわかりやすいです。弦を弾くとチューニング・メーターが振れるのですが、チューニングが合うとディスプレイの色が変わる(オレンジ→緑)仕組みなので、とても簡単にチューニングが行えます。手軽に扱えるシンプルなモデルでありながら、本来のアコースティック・ギターとしても十分な性能を備えたギターです。
■販売価格:4万円(税別)
■お問い合わせ先:モリダイラ楽器
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