ミュージシャン視点の“音が良い“ビデオ・レコーダーで大ヒットを続ける、ZOOMのQシリーズ。バンドのリハーサル収録から演奏動画の撮影…などなど、活用されている方も多いことでしょう。
そんなZOOM Qシリーズから新モデル「Q2n-4K」が登場! 手のひらサイズでシリーズ内でも人気のQ2nが、なんと4Kに対応したということで、早速テストしてみました。
ミュージシャンなら、動画でも“音”にこだわりたい!
最近は「ちょっとした録音はスマホで良いよ…」なんて思っている方も多いと思いますが、本当にそうでしょうか?
確かに、いつも持ち歩いているスマホなら、サッと撮れて便利です。しかし便利ではあっても、音楽コンテンツとして良いかどうかは別問題。具体的にQ2n-4Kとスマホのカメラで撮り比べた動画を後ほど紹介しますが、スマホのカメラ(マイク)で録った音は、とても“音楽“として聴けるレベルではないのが実情です。
Q2n-4Kは、ZOOMのハンディ・レコーダーで馴染みの高品位なXYステレオ・マイクを搭載。最高24bit/96kHzで、耐音圧は120dB SPL。つまり、スマホのマイクでは音割れしてしまうバンドのリハーサル風景やライブ収録でも、バッチリ使うことができます。
4Kに対応! そのメリットとは…
ビデオ部分は、Q2n同様に撮影環境に合わせた最適な設定で撮れる「シーン」機能を搭載。屋外、ステージ、夜景…など幅広いシーンに対応します。レンズもF2.8と明るめなので、薄暗いスタジオや部屋、ライブハウスでも安心。
そして何より大きいのがハンディ・ビデオ・レコーダーとしては初めて「4K」に対応した点です。昨今はビデオやカメラに興味の無い人でも4Kや8Kという単語を耳にすることが増えたと思いますが、ここで4Kのメリットについて考えてみたいと思います。
そもそも4Kというのは解像度のこと。例えば現在のパソコンの主流であるフルHDは「1,920 x 1,080」の解像度を持っています。4KはフルHDの倍である3,840 x 2,160の解像度を持った動画のこと。数値で見ると2倍ですが、縦と横にそれぞれ2倍ずつですので、情報量は4倍にもなります。
解像度が高いということは、それだけ精細な動画が撮れると言う訳。特に大きな解像度を持ったTVやモニターで見るときに、差は歴然となります。ですが、ここで1つ疑問が出てくるでしょう。自分が使っているパソコンはフルHDだから、4Kは無駄じゃん…と。
実はそんなことはありません。例えば、4Kで撮影した映像は、編集後にフルHDで書き出したとしも、フルHDで撮るよりも精細度が高いんです。また4Kで撮った動画は、例えば2倍にズームしたとしても、まだフルHD画質が保たれます。つまり、画質を気にすることなくズーム編集ができるんです。
具体的に見てみましょう。以下は、同じ映像をフルHDと4Kで撮影し、静止画として同じサイズ(1000×563)に書き出したものです。※写真は補正等を一切行っていません。
良く見ると精度が違うのですが、少し分かりにくいですね。では、200%にズームしてみましょう。
こうすると、画質に明確な違いが出たのが分かります。
もちろんデータサイズは大きくなってしまいますが、4Kは例え200%にしたとしてもフルHD撮影時と同じ画質が保たれる…。これは大きなメリットです。
圧倒的に広い画角で、使いやすい
また、Q2n-4Kのレンズは画角が非常に広いので、狭いスタジオでも広い範囲を1画面内に収めることができます。
画角は5段階で切り替えることができるのですが、その広さについては、スマホの内蔵カメラと比較すると分かりやすいと思いましたので、Q2n-4KとiPhone 8を同じ位置に置き、撮り比べてみました。マイク(音質)の差も合わせて聞いてみて下さい。
■販売価格:オープン
■お問い合わせ先:ズーム
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