Native Instruments / MASCHINE MK3

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直感的にビート・メイクやパフォーマンスが行える、ハードとソフトの統合型システム

ハードとソフトが融合

トラック/ビート制作やパフォーマンス・ツールの定番になっているNative InstrumentsのMASCHINEシリーズの次世代モデル「MASCHINE MK3」が発売されました。

MASCHINEシリーズの魅力は、何と言ってもハードウェアとソフトウェアが完璧に融合されている点です。通常のMIDIコントロール・パッドの場合、パソコン側で音色を読み込んでおき、それをハードウェアのパッドを叩いて演奏する…というのが基本。音源やシーケンスの設定には、あくまでパソコン操作が必要になります。それに対してMASCHINEでは、音色の読み込みからエディット、シーケンスやビートの打ち込み/編集といった一連のワークフローが、本体ハードウェアの操作だけで完結できます。つまり、パソコンの画面を見る必要も、マウスを持つ必要もなし。ハードウェアのサンプラーやシーケンサーと同じような感覚でトラックメイクが行えるのです。

オーディオ・インターフェイス搭載

「MK3」になって、様々な新機能が追加されているのですが、まず注目したいのが最大24bit / 96kHzに対応したオーディオ・インターフェイス機能を搭載した点です。自宅のDAW制作環境に組み込む場合は、なくても困らない機能かもしれませんが、ステージなど自宅の外に持ち出して使いたい方や、これからビート・メイクを始めたい方にとって朗報。別途オーディオ・インターフェイスを用意する必要がなくなりますので、パソコンとMASCHINE MK3だけで完璧なビート・メイク/パフォーマンス環境が揃うことになります。

入出力は背面にまとめられており、ライン入力が2系統、標準フォーンのマイク入力。出力は標準フォーンx2にヘッドフォン出力を搭載。ライン・アウトとヘッドフォンは、それぞれ独立したボリューム・コントロールが可能です。

入力端子が付いているので、自分の声や外部音源をそのままサンプリングしてスライスする…なんて作業が簡単に行えます。

オーディオ・インターフェイス機能を搭載。よりシンプルなシステムで使えるようになりました

2基のカラー・スクリーン

MASCHINE MK3の使いやすさを象徴しているのが目を惹く2基のカラー・スクリーン。選択しているモードや状態によって適切な情報が表示される仕組みで、例えば音色を選択する「ブラウザ」モードでは、MASCHINE上で使用可能なライブラリや音色名を、「STEP」モードにすればシーケンサーのデータの中身を表示させることができます。これがあることで、パソコンの画面を一切見ることなく操作ができるわけです。

実際に使ってみると、視点移動が必要ないというのは予想以上に便利。サウンドの選択などはプッシュ式のエンコーダーを使って行えるので、左手にエンコーダー、右手にパッド…という配置のままサクサクと音色を試すことができます。好みのサウンドが見つかったら、エディットしたりそのままシーケンサー上に打ち込んでいく…というのがMASCHINEの基本的なワークフローです。

操作感としては、完全にハード。パソコン上のデータを切り替えているという感覚がまったくありません。

使い勝手がさらに向上

4×4のパッドの演奏感も抜群ですし、パッドの上にパフォーマンス・モードの切り替え専用の4つのボタン(PAD MODE/KEYBOARDS/CHORDS/STEP)が付いたことで、各モードに直接アクセスできるようになったのも大きな進化点ではないでしょうか。

また面白いのがSMART STRIPというリボン・コントローラー。ピッチ・ベンドやモジュレーションに加えて、スタッターやアルペジオのようなパフォーマンス効果を生み出すことができます。

NATIVE SESSIONS

去る11月5日に行われた「NATIVE SESSIONS x MUTEK.JP – BEHIND THE SCENES OF BIOHAZARD 7 〜 THE SOUND OF HORROR ホラーサウンド制作の裏側〜」のレポート記事を公開中です。

人気のゲーム、BIOHAZARD 7のサウンド・チームを招いてホラー・サウンド制作の秘訣や、Native Instrumentsソフトウェアがゲーム音楽の制作現場でどのように活用されているか…。さらにゲーム中で使われる敵キャラクター「モールデッド」の声や音はどのようにして作られていたのか、フォーリー収録の実演まで当日の模様を紹介していますので、ぜひご覧ください。

NATIVE SESSIONS x MUTEK.JP – BEHIND THE SCENES OF BIOHAZARD 7 イベント・レポート


■販売価格

7万2,800円(税込)

■お問い合わせ先

Native Instruments
メーカーの製品紹介ページ

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